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大河ドラマ「軍師官兵衛」18話 荒木村重は謀反を起こすのか [映画・ドラマ]

大河ドラマ「軍師官兵衛」18話の感想です。


三木城の兵糧攻めを献策した半兵衛と官兵衛。

秀吉はその策を素直に受け入れあとの調整は

石田三成(幼名:佐吉)に任せて

官兵衛は宇喜多調略に向かいました。



三成は作戦通り三木城を囲むように付城を作り続け

周囲から誰も入れないようにしてしまいます。

これによって内部で籠城を続ける別所長治が

兵糧の残量に憂いますが賀相は毛利を信じきっており

中国武士は裏約束を違えないことが織田との違いであると

誇らしげに語っております。

いや別所は既に毛利に見捨てられているんですけどね(汗



一方、荒木村重は信長より命じられていた

「降伏は許さじ」に背いたとのことで

問責会議が開かれたということですね。


既に自軍3000の兵を失って滝川一益の負傷もあり

降伏を許さなければ死兵となって攻め来ることが予想されたので

これ以上兵を失うのは得策ではないと感じた村重は

神吉籐太夫の降伏を許したのだと申し開きをしました。


また籐太夫が仕方城に逃げさせてしまったことについては

そのお陰で、城主である櫛橋左京進に戦況が伝えられ

仕方城は早期開城となったと考えられるとも言っています。


万見重元(幼名:仙千代)は執拗に村重の行為を不審がり

翻意あっての行動だと決めつけた物言いで問い詰めますが

理に適った申し開きだったので信長は納得したようです。


信長は村重の背信行為を赦しました。

それによって村重は一時的に不審を持ち始めていた心を

封印して再度信長への忠誠を誓うのでした。



会議の後、信長は仙千代に村重は追い詰められると強いといい

今後の自分の往く道に村重は欠かせないとまで言いました。

ここで私はふと思ったのですが、
信長は人材を愛する人物だったのではないかということです。

三国志で有名な曹操なども有能な人材を好んで集めていた
といいます。
信長もそういう人物だったのではないかと思うのです。

実際に配下にはそれなりの有能な武将がそろっていますし
秀吉のような市井の出自でも
有能であれば取り立てる度量がありました。

しかし人材を止めおくという能力が低かったのでしょうね。
信長は我が強すぎますので、どうしても「相手を立てる」
という行動が疎かになっていたと思うのです。

それによって人心が離れていくことも
多々あったのではないでしょうか。

それに比較すると秀吉は人心掌握術に長けていますよね。
あれは信長という反面教師がいたおかげかもしれません。

信長の最大の失敗は人材を留めるだけの
器量がなかったことではないかと私は考えたのでした。



官兵衛は秀吉から許しを得ていたので

宇喜多へ向かう前に光の顔を拝みに姫路に立ち寄り

そこで強くなった又兵衛の成長ぶりを確認しました。

善助の子を抱いて喜ぶのでした。


松寿丸はねねから休め言われるほど剣の稽古に励み

又兵衛と場所は違えども心は同じという感じですね。

ねねが持ってきた瓜を食べ母と故郷を思い出す松寿丸は

「弱音を吐いてもいい」というねねの言葉を受けても

その心を表に出さずに健気に強がりをいうのでした。

いい子過ぎますねぇ(涙
こんな子なら黒田家は安泰と言えるかもしれません。



未だに継続されている本願寺との戦いでは

一向衆の門徒が織田軍にいることで

いつまでも兵糧が尽きない本願寺に兵糧を運び込んでいた者の中に

宇喜多の家臣が紛れ込んでいました。


官兵衛は宇喜多直家の調略を前にして

様子を探るためにも以前とは一変した態度で臨み

大量の酒を土産に接見を試みました。

逆に宇喜多直家からは不審がられていると思われますよね。

直家は「後ろに気をつけろ」という言葉を残して

官兵衛の織田家参入の催促も無視してしまいました。


官兵衛は直家の言葉が「小寺」のことではないかと考え

父職隆に小寺政職を見ているように頼んだのですが

政職は妻お紺の死後、悲しみで泣き暮らしているようです。

それを見た職隆は政職に翻意などないだろうと考えたのですが

一応今後も様子を見るということで落ち着きました。

官兵衛は「では直家の言葉は誰を指していたのか」

と気になっているようですね。



そして夜半に村重のいる有岡城で不穏な話が展開されていました。

村重の家臣である中川清秀からの報告により

本願寺に兵糧を流していたのが清秀の家来であったことが判明し

それを報告していたのでした。

それを聞いた村重は当事者の確保とこの話の厳戒令を敷き

表に出ないように厳命しますが、肝心の当事者が

未だに見つかっていないことで心が休まりません。


清秀は此度の疑いを晴らすことはできないと思い込み

織田離反のため早急に籠城の支度を進めようとします。

しかし村重は当事者を見つけることを優先するのでした。



信長はルイス・フロイス共に来日した

オルガンティノより世界が丸い”地球”であることを教えられ

世界の大陸からすれば日本がいかに小さいかを知りました。

世界への旅路に目を輝かせる信長は子供のように喜んでいますね。

当時の世界観では想像もできない話だというのに
信長はあっさりと受け入れたということが
大人物であることを証明していると思うのですが
対人関係になると途端に小人物に成り下がるのが
人間というものの面白いところなのでしょうか。



そこに細川藤孝より持ってこられた村重の不穏な噂。

織田との戦に備えて米の買い占めを行っているのではないか

という話でした。

それだけで疑うのはあまりに不自然なので
他にも何か疑わしい話があったのかもしれませんね。


真偽の確認のため明智光秀と仙千代が有岡城に遣わされました。

ん~ここで仙千代を選ぶのはどう考えてもダメですよねぇ。
このあたりが対人関係における信長の不明を
垣間見るところではないでしょうか。

私はここでも秀吉への疑いをもってしまいます。
以前も言いましたが秀吉が毛利と繋がっているのであれば
村重を調略しているかもしれません。
村重の捕虜逃亡の話などあまりに出来すぎた展開ですし
秀吉と村重で計画された話だったのではないか?
なんて疑ってしまいますね。


「村重に謀反の恐れ有り」という噂が広まり

それを聞いた官兵衛は宇喜多の言葉を思い出していました。

「このことだったのか」

そこで村重は呟いた「所詮は使い捨て」という言葉が

謀反の切欠となっているのかもしれないと思っているようですね。

そんな騒ぎの中、半兵衛はまたしても発作を起こし

吐血して臥床してしまいました。



村重の謀反の話を聞いた官兵衛の家臣たちは

信じられないと考えたようで自分たちで調べたいと申し出ます。

井上九郎右衛門に調査をさせる官兵衛。



一方、有岡城では村重に翻意ありと決め付ける仙千代が

全て織田への翻意だろうと決めつけて話を進めるで

ただの言い合いになっています(汗

本当に仙千代は使えませんね。
公平が第一となる査察官が初めから疑念を以て動けば
真偽など確かめられるはずもありません。

ましてやあまりに「疑わしい」と連呼すれば
翻意のない者であっても辟易して翻意を抱くかもしれません。

こんな仙千代を重用しているとこでも信長は対人関係に
大きな溝を作ってしまっているのでしょうね。


しかしよくよく考えて見ると
この二人の人選って警察の取り調べでよく使う手段に
適合していますね。

一方が執拗なまでに疑いを向け、上から目線で話し続けます。
容疑者はこの人物に強い反感を抱き敵対心を煽ることでしょう。

一方がは優しく相手を擁護するかのように話を進めます。
容疑者は優しい人物に心を開き、
話を打ち明けやすくなるというものです。

案外これを狙っての人選だったのでしょうか。
だとすれば信長は、ことの真偽を確かめる能力は高そうですね。
でも家臣からの信頼は遠のいてしまうでしょうけど(涙


安土へ赴けば疑念も晴れるだろうという光秀の言葉に従い

村重は安土へ向かうことにしたのですが清秀が止めました。

信長は騙し討ちが得意なので行けば殺されるだろうといいます。

それでも行こうという村重にトドメを刺すように言います。

”本願寺へ兵糧を運び込んでいた者が織田に捕まった”

確かにこれは申し開きのしようもなさそうですね(涙
しかしこれって清秀に一番の責任があるように思うのですが
当の清秀は「信長の気性が…」という言葉で微妙に自分の責任を
逃れようとしているように思えますね(汗


秀吉と光秀を遣わして村重の本意を確かめるようにいう信長。

しかし村重は申し開きができないと悟り

織田家を敵に回す心づもりが大きくなってきています。

安国寺恵瓊とも書状を交わしその心はかなり毛利に傾いています。


またやたらと煽る清秀の進言により

どんどん織田憎しと傾く村重を思いとどまらせようと

高山右近が必死の諫言を行いますがその思いも虚しく、

村重は打倒信長を掲げてしまいました。

村重の謀反は他人の手によって作り上げられたものですね。
清秀の失策と仙千代の強い悪意が村重の立場を削り取り
どうにもならなくなったという感じがします。

この事実に毛利は気色ばみ、各地は騒然となっています。
また井上九郎右衛門も官兵衛にその事実を告げたのでした。


次回はとうとう官兵衛の逸話の中でも
一番有名と思われる話しになりそうですね。

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