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キングダム2 7話 闇商人シカ姐さん [アニメ・小説]

アニメ「キングダム2」7話の感想です。


今回はエイセイの幼少期の話になります。
過酷な幼少期に心を失ったエイセイ。
そして前回の終わりに向がエイセイの寝所で話した
「ヒカ」という人物についての話ですね。



秦国と趙国の戦争において趙国の立てた若手の総大将は

当時副将だった王騎の手によって討ち取られ

趙国は敗戦してしまいました。


趙国の40万人の兵士が投降したのですが

秦国の総大将「ハプキ」がその40万人の捕虜を

全員生き埋めにして殺害してしまったのです。

40万人もの捕虜を抱えられない事情もあるでしょうし
また敵国への恨みもあるでしょう。
しかし捕虜をこの規模で殺害するなど
正気の沙汰ではありませんね。

この当時は当然国際条約などもなく捕虜の扱いなどが
定められるということはまだ行われていません。

しかしそれにしてもこの扱いはあまりに暴虐であり
また徒に敵愾心を煽るだけの行為で
恨みを晴らすにしても対価が大きすぎますね。


当然殺された兵士の恨みは趙国を席巻し

秦国への恨みは相当なものになったのは間違いないでしょう。


こんな時期に趙国に人質として出されていた

エイセイの父である荘襄王と現太后である母から

エイセイが産まれたことによって

その恨みは全てその3人に集まってしまったのです。


荘襄王を暗殺しようと企む者が出たものの

役人を買収して秦国へ脱出させてくれた人物がいたそうです。

しかし太后とエイセイは置き去りにされてしまったため

その扱いたるや酷いものでした。



太后とエイセイに財を渡す者などいる訳もなく貧困に喘ぐ親子。

あまりの迫害ぶりに精神が壊れてしまっている太后は

趙国の民衆には卑屈な態度で言いなりの状態ですが

その分エイセイに対して酷い振る舞いをしています。


またエイセイもそんな生活に人間性も失っており

ただ生きるためだけに生きている状態です。


太后は食べ物を得るために心以外のすべてを投げ打ちました。

容姿端麗であるため求める男が絶えず、

その男たちがもたらす食べ物で

その日を食いつなぐという壮絶な生活を送っています。


そしてその原因は全てエイセイにあると認識しているようで

エイセイにきつく当たり、それが故にエイセイは

心を閉ざした状態になるという悪循環です。




そして寝所で向が話していたエイセイの恩人の「ヒカ」。

正式名称は「シカ」で、闇商人の頭をやっていたそうです。


秦国の高位の人物「ドウケン」が闇商人「コウショウ」に

なんらかの仕事を持ちかけていますが

内容を聞くまでは受けるかどうかは決め兼ねる

と闇商人から「考慮中」と言われてしまいます。


重要事項であり内容を知って断るなら殺さねばならないから

内容は明かせないというドウケンに

闇商人もここで秦国人だとバラせば即刻殺されると脅します。



そこに頭である「シカ」という女性が登場しました。

シカ姐さんはめっさ男前な雰囲気の漂う美人さんですねぇ。
まさに「姐さん」という感じです。


シカは高位の秦国人がなぜ仕事を持ちかけてきたのかを

理解しているようで、その理由を上げていきました。

・三日前に昭王が死んでいる。

・呂不韋が救出したシソ(荘襄王)をが王太子になった。

・だが呂不韋でも母子は救出できなかった。

以上の話により依頼してきたの仕事の内容を

「荘襄王の子供であるエイセイを秦国まで届けること」

だと推測したシカ。


すべてを知られていると理解したドウケンはもはや隠す気もなく

話を知ったからにはこの仕事を引き受けてもらうといいます。

しかしシカはそれでも運ぶエイセイを確認しなければ

受けるかどうかは決め兼ねると突っぱねてしまいました。



そんな会話の横で騒ぎが起こりました。

いつもの窃盗少年が何かを盗んで逃げたようです。

その少年を取り囲む大人たちの話から

その少年の名前が「セイ」であると判明しました。

つまり「エイセイ」だったわけです。


取り囲んだ大人が痛めつけようとしますが

反撃して数人を倒したエイセイでしたが

10人以上から取り囲まれて勝てるわけもなく

敢え無く倒されたあとは気絶するまで殴り続けられました。


人質であるエイセイを殺してしまっては

自分達が趙国からお咎めを受けるので

殺すわけには行かないと殴るのを止める周囲の人達。


生き埋めで殺された兵士の遺族だった人物が

腕くらい切っても死にはしないだろうと言って

刀を振り上げました。

殴っている場面では秦国人への恨みもあるし
無理矢理止めたところで返って恨みが増すだけだろう
と考えたのか止めなかったシカでしたが、
腕を切るとなると話は別です。

そもそもエイセイがなにかしたわけではないというのに
エイセイにその恨みの矛先を向けるのはお角違いですからね。

「あなた方のやっていることは秦人以下です」

シカの言葉に狼狽える大人たち。


いつの間にか気がついていたエイセイが

その隙をついて逃げ出しました。

大人たちも追う気にはなりませんでしたが

助けてくれたシカにお礼の一つも言えないのかと怒鳴ります。

エイセイも大人たちと同様に趙国人に恨みを抱いているでしょうし
趙国人であるシカにお礼を言う気になどならないでしょうね。
人間をグループ分けした考えになると
どうしてもそういう判断に陥ってしまうんでしょうか。
まぁエイセイの場合は人間の心を失っているぽいので
そういう部分も強く影響しているそうですが。


詳しく調査した闇商人たちはエイセイを国外に逃がすには

非常に危険な状況になっていることを突き止めると

この仕事は断りました。

内容を知って断れば殺すと断言していたドウケンも

即座に逃げなければ間に合わないことを知っているので

騒ぎを起こしたくないし闇商人たちは口外しないといっているので

即座に広まることもないだとうと放置しました。


その頃シカはエイセイに会いに行っていたようで

ほとんど人間の心を失ってるエイセイに話しかけて

自分も昔はエイセイのように心を閉ざしていたと言います。

美しい月が自分を嘲っているようで嫌いだったと。


シカとコウショウ、アモンが昔餓死寸前だったところを

養父に助けられたそうです。

「月が輝いているのは挫けないように励ましてくれているんだ」

そんな言葉を遺してくれたと教えてくれました。

その言葉に今まで恨みを込めて睨むように見ていた月が
急に素晴らしいものに見えたのか
エイセイの目が輝いていますね。


翌日いつものように家を出ることろで男たちとすれ違うエイセイ。

いつもの目的の男たちだろとあまり気にせず家を離れました。

しかし家に戻ってみるとまだその男たちがいたようです。

それを知って再度家を出ようとしたところで

男たちが跪きエイセイに秦国へ戻るよう話しかけてきました。

男たちはドウケン達だったのでした。


エイセイは王太子となった荘襄王の子であるので

荘襄王の後はエイセイが王になるのだと説明すると

エイセイが苦しみだしました。

王という地位について激しいトラウマが
生まれてしまっているのかもしれませんね。


苦しんで倒れたエイセイを馬車に載せて

そのまま趙国脱出を試みました。

それを遠くから見ている3人の闇商人たちが話しています。

ドウケン達だけでは趙国どころか

この土地からさえ脱出できないだろうと言うコウショウ。


シカは養父に助けられたことを思い出せば

目の前に死にかけた男の子がいるのなら

自分たちはやることは決まっているだろうといいます。


そして急ぎ馬車を走らせているドウケンたちの前に

馬車を用意して立ちふさがっているシカ達。

「この仕事を引き受けますよ」

まぁ恩人だって言っていたので仕事を引き受けることは
わかっていましたが気になるのは
前回の話で「ヒカ」の名前が出たときのエイセイの表情ですね。

恩人名前が出ただけで悔しそうな表情になるということは
やはりシカはエイセイを守って殺されたという感じでしょうね。

ん~できればこっそりどこかで生きている
とかだといいんですけどねぇ。

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