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大河ドラマ「軍師官兵衛」21話 青々と茂る松 [映画・ドラマ]

大河ドラマ「軍師官兵衛」21話の感想です。


今回の話は非常に涙を誘うものでしたが
なんといっても女性陣の光とネネの涙のシーンは
完全にもらい泣きさせられてしまいました。

心情をうまく表現していて我が子を失う悲しみに
怒り悲しむ演技は本当の母のように思えるものでしたね。
素晴らしい演技力ではないでしょうか。


こう言ってはなんですが、軍師官兵衛では
女性陣の演技の方が魅力的かもしれません(汗

年配の男性俳優さんは流石の貫禄や年季があり
味のある演技を見せてくれていますが
まだまだ若い俳優さんは旨みのような演技に
一歩足りていない感じがありますね。

それでもみなさんいい演技をされているとは思いますので
成長が期待できる俳優さんばかりで今後が楽しみです。





荒木村重の謀反によって囚われてしまった官兵衛は

村重の妻ダシと共謀して脱獄を図ったものの

村重に看破されてしまい脱獄が非常に困難な

「土牢」へ移動させられてしまったのでした。



そして織田軍は村重を討伐するため

有岡城に籠城する荒木軍を攻めるのですが

強引な城攻めによって大きな損害を出してしまいました。

多くの戦死者の中には万見の名前もありました。

この万見って「仙千代」ですよね。
村重に強い疑念を持って無闇に謀反を煽った当人ですので
これはある意味自業自得的なものと考えられそうです。

ちなみにWIKIを見てみると有岡城攻めの際に
仙千代は甲山に避難していた一般人を
邪魔だという理由で殺しているようですね。

どうやら人間的にも問題の多い人物だったようです。
村重への強い疑念もそういった問題のある人間性の
現れだったのではないでしょうか。



この有岡城での大敗は自分の不明が招いたことであり

村重に破れたと思いたくない信長は

強引に「官兵衛寝返り」を作り上げました。

実際は有岡城の守りの硬さを理解しなかった織田軍が
強行的に突入したことが原因なのですが
現場にいない信長にはそれがわかるはずもなく
ただ大敗したことに理由が欲しかったという感じでしょうか。



そう考えた信長は自身の失策を誤魔化そうとした結果、

”松寿丸を殺す”という結論に至りました。

必死に反対する秀吉を蹴り飛ばして

松寿丸の首を撥ねるよう命令する信長の下知を承る半兵衛。

半兵衛の行動に目を見開いて驚く秀吉。

ここでも私の秀吉謀略家説が出てきます。
秀吉は良心的な態度で反対意見を出しますが
そもそもこの城攻めも秀吉が村重に献策していたかもしれません。

また秀吉の命によって本当に官兵衛が
村重を補佐していた可能性も捨てきれませんね。

そうそう自分の意見を曲げない性格の信長が
言いダシたことですので「松寿丸斬首」は覆らないでしょう。

これによって信長への反抗心をもった織田家家臣が
増大したことは間違いないと考えられますよね。

どんどんと信長の地盤を切り崩している秀吉は
着々と外堀を埋めているように思えます。

ですのでこの斬首請負も予定通りだったのでは?



官兵衛救出のため荒木陣営に潜り込んでいる黒田の家臣たちは、

いつまでも潜入の目処が立たず苛立っています。

そこに無理をしてお道が聞き出した情報から

織田家の武将が土牢に囚われているということを知り

それが官兵衛だと確信しました。


寒さが厳しいこの時期に長い投獄など地獄といえる状況です。

官兵衛の健康状態は極めて不安であると考えた九郎右衛門は

いてもたってもいられなくなり荒木に士官することで

土牢に近づく方法を選んだようです。

善助としてはもう少し確実な方法を見出してから
と考えていたようですが、どうしても遅れがちな救出方に
みな不満を持っていたことも事実でしょうね。

いつもは冷静な九郎右衛門が制止を振り切って行動してしまい
逆に太兵衛が動かず待機に徹しているというのも面白いですね。



半兵衛は長浜城へ赴き、用向きをネネに伝えました。

怒りに燃えるネネですが信長の下知に逆らえるはずもなく

ただ松寿丸が斬首されるところを見ることしかできないのかと

悔しさでいっぱいのようですね。




村重自らが土牢へやってきて松寿丸が殺されたことを告げました。

その言葉を信じられない官兵衛は

裏切らせるための虚言だと受け付けませんでした。

しかしその心情は信じたくないだけの強がりなのでしょうね。



姫路では秀吉が現れ松寿丸斬首の経緯を説明しています。

官兵衛の寝返りを決めつけた信長が松寿丸斬首の命を下した

という話でしたが、光は「官兵衛が裏切るなどありえない」

それなのに松寿丸を殺したのはなぜか

「松寿丸をお返しください」と秀吉に迫ります。

取り乱す光を無理矢理下がらせた職隆。


今回の信長の考えは間違いであり官兵衛を信じているという秀吉。
後継を失った自分には生きる望みがないという職隆。
それでも秀吉から織田に変わらぬ忠誠を求める言葉に
ただ悔しさと恨みだけが募っているのでしょうか。



また松寿丸斬首の報は有岡城の黒田家臣にも伝わり

怒りに燃える太兵衛は仇討に出ようとしますが

「誰を討つのか?」と善助に問われた太兵衛は

ただ悔し涙に崩れ落ちたのでした。



そして土牢に現れたダシは官兵衛に松寿丸の末路を伝えました。

ひたすら謝るダシの言葉も耳には届かず

ただただ松寿丸を失った悲しみに暮れる官兵衛。




しばらくして有岡城に届いた毛利からの文は

援軍の日延べを通達するものでした。

官兵衛の言った通りになっている現状に
村重の焦りは相当なものとなっているでしょうね。



ある日ある家を訪ねてきたネネ。

先日松寿丸を失ったとは思えない晴れ晴れとした表情に
違和感を感じるネネの態度ですね。


家は半兵衛の家臣の家のだったようで

そこには元気な松寿丸が匿われていたのでした。

だからネネは晴れやかな表情だったのですね。
いやぁ、よかったですなぁ(涙


信長にバレた場合を考えて秀吉にさえ内密にして

松寿丸を匿った半兵衛。

バレた場合半兵衛は殺されると懸念したネネですが

自分は長くないと知っているので構わないということでした。

松寿丸の秘匿は半兵衛とネネだけの秘密となったのです。

半兵衛を信頼しているということもあるでしょうけど
秀吉にべったりな半兵衛ですのであっさりと請け負ったことに
不信感が生まれてもおかしくないと思うんですよね。

ですので普通は首級検めがありそうなものですが
さすがの信長も自分の誤魔化しで殺した幼子の首まで
検める気にはならなかったということでしょうか。



そして姫路にはネネから職隆宛に届けられた贈り物がありました。

文と扇です。

文には今後も織田への忠節を願うという内容であり

扇には青々と茂った松が描かれていました。


悲嘆に暮れる光にはその意味など考えもせず

松寿丸を殺しておいてよく言えたものだと罵るのですが

職隆はこの扇の絵に「松寿丸は生きている」

という意味を読み取ったようです。

信長の手前そう伝えることはできませんので
現代的な解釈でいうと暗号化したということですね。


この事実に望みと光明を見出した黒田家は

これからも織田家についていくことで

松寿丸を取り戻せることにも繋がるということですね。



結局九郎右衛門もまだ手が出せず救い出せない状況の中

飢えと寒さで体力を奪われ続ける官兵衛は

松寿丸の死を知ってもう半死半生のような状態です。

ダシがたまに訪れては水や食事を与えることで

ギリギリ生きているのでした。

官兵衛はもうほとんど動けない状態のはずなのですが
劇中で岡田さんはかなり動き回っていましたので
ちょっとやりすぎかなぁって思いましたね(汗
苦しそうにのたうち回る感じでよかったんじゃないかなぁ。

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