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銀の匙 第二期11話最終回 「前の俺とは違うから」 [アニメ・小説]

アニメ「銀の匙第二期」11話最終回の感想です。

とうとう第二期が終わってしまいました。
このアニメは本当に面白いですね。
ギャグのセンスもいいですし、
ストーリーも人間ドラマもいい感じに展開されていて
「ノークレーム」です(笑

そして時々見えてくる”生きる”ということを
考えさせられる場面が、ただ繰り返しだけの日常を顧みさせる
大きな味となっているように思います。

これは今の学生さんに是非見て欲しい作品ですね。
そしてその深いところまでを感じ取れたら
それだけでも人間に深みがでるんじゃないでしょうか。
そういう人間を目指して私も少しでも
昔より人間として成長できるような日常を
生きていきたいと思わされましたよ。



実家へ帰りたくない八軒が実家へ向かって帰っているのですが
気負っていたためか実家の最寄りの駅に少し早く着いたので
参考書を見に本屋に寄ってみると
中学の頃の同級生とばったり遭遇してしまいました。

嫌な意味で過去を引きずっている八軒は
中学生の同級生とはあまり交流もなかったようで
同級生たちも声を掛けづらいのですが
農業高校の内容については興味があるらしく
結局八軒に声を掛けることにしたようです(汗

なんだかんだで質問攻めを受ける八軒は
農業高校での自分の位置などを説明してます。

ここで参考書を見ている理由について
同級生たちはむさくるしい農業男子に勉強を教えるんだろうと
少し憐憫の眼差しで八軒を見ているのですが
自慢げに「女子ですよ」とか抜かしちゃっている八軒。

同級生たちからの勉強メールによって
(使用しそうにない数式や配列などを無闇に羅列して送信する)
微妙なダメージをうけることに(汗
見栄張って自爆するとか八軒くんめ
ご自分の様をご覧になりたまえ(怒

同級生と別れた八軒は
中学時代にはあまり会話できなかったみんなと
普通に会話できたことに胸をなでおろしています。
エゾノーで培われたコミュニケーション技術と
様々な体験からくる自信が八軒を後押ししてくれたんでしょうね。


実家に到着してみると誰も家にいないように思えます。
安心した八軒は慎吾の部屋を漁って
目的のノートを確保しました。
あまりの字の汚いノートは持って帰って解読するとして
置き手紙を残して帰ろうとした八軒の前に現れたのは
ラスボスの八軒パパでした…(汗

実は両親とも家にいたようだったのですが
八軒の帰宅に気付かなかっただけのようですね。
防犯的にどうなの?とも思います。
更に八軒を泥棒かなにかだと思ったパパは
トイレのガッポンを持って現れたのでした。

…ん~それはいろんな意味で非常に必要ないですよ(笑
っていうかその顔で睨まれたら泥棒は即座に
土下座して取ったものを返却して逃亡することでしょう(笑


結局一緒に朝食を摂ることになった八軒は
気まずい雰囲気の中、食べた味噌汁が美味しかったので
いつものようについ「おいしい」という感想を漏らしてしまいます。
それを聞いた八軒ママが驚きながら喜んでいるようですね。

八軒パパは食事について「おいしい」などということはなく
苦情がなければ何も言わないタイプのようです。
「問題ない」とか「ノークレーム」とか言ってますね。
ある意味コントに近い会話で笑いました(笑

…でもこれって、私もパパと同じような感じでした。
作っている人にとっては張り合いがないんでしょうね。
食事を作ってもらったらできるだけ味に関して
感想を言いたいと思います。可能な限り良い感想を(汗


慎吾のノートを取りにきた理由が
友達の勉強を見ることだと説明すると
「勉強で脱落した人間が他人の勉強をみるのか」
と手厳しいコメントをするパパ。
正論なんですけどもうちょっと言いようがあると思います。
まぁぬるいことを言って甘やかすよりかは
厳しくしてどんな環境でもやり抜ける人間に育てる方が
後々育てられた方の身になるのは間違いないんですけどね。

八軒パパって生きることに真剣で遊びがない感じなんですよね。
人間は娯楽を失ってはまともに生きていくことができません。
どんな些細なことでも娯楽をみつけようとするんですよ。

それを削り取ってただストイックに生きることだけを考えていると
もうなんのために生きているんだかわからなくなってしまいます。
もう少し余裕を持った教育というのもいいと思うんですけど
どうなんでしょうか。

そんな言葉のやり取りで腹を立てた八軒は
「俺は経済動物以下か」
と言って帰ってしまいました。


学校に戻って実家でのやり取りを友達を話す八軒は
自分の父親の言葉を「酷い」と表現するのですが
たま子は父親の意見にも同意できるところがあるといいます。

そもそも勉強で失敗した八軒が御影の勉強をみて
自分のできなかったことを御影に背負わせるようなことをするなと
厳しいながらも当然のことを言われて
始めて父親の言葉の意味を理解できたようですね。


父への対抗心を御影に背負わせていると気付いた八軒は
御影に謝罪に向かったのですがそこのは八軒ママがいたのでした。
「なんでここにいるんだよ」

勇吾が何をしているのか、何をしたいのか
学校での生活をいままで一度も見ようとしなかった後悔が
母親を学校へと連れてきたんでしょうね。

そこで友達や先生達と楽しそうに交流している息子をみて
いろんな意味で安心できたんじゃないでしょうか。

確かに今の日本の社会において学歴というのは
かなり重要なものだとは思います。
しかし人間性というものは学歴とは全く関係ないところで
生まれてくるものなのですから
子を想う親なら学歴至上主義という思想は
捨てた方がいいと思いますね。

まぁお父さんは学歴至上主義なのではなくて
ただ息子達に苦労のない暮らしができる基盤を作らせるために
厳しく接してきたんだろうと思います。
まだ若い学生という立場では見えて来ない親の心でしょう。

自分の子供に苦労をさせたくないと考えたときに
その親の気持ちがはっきりと理解出来ることでしょう。


学校に来た母が家に帰るとき
メールで父がベーコンを旨いと言っていたと
嘘をついたことを謝られた八軒は
嘘をついた気持ちがわかるので気にしていないといいます。
しかしもう嘘はつかないで欲しいと、
今ならどんな結果でも受け止められるから
「前の俺とは違うから」

そう言って母に成長した自分を見せる八軒でした。

みんなで未来について語るエゾノー生達。
夢を叶えるために未来を見据えて
これからも大きな壁を乗り越えていくことでしょう。
いい友達は本当に得がたいものですね。
こんな素晴らしい友達を大切に、
真剣に自分と向き合ってくれる親を大切に
しっかりと自分の行く先をみてくれる先生を大切に
そんな気持ちで生きていけたらいい人生を歩めそうですね。
エゾノーのみんなに幸あれ(福

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